jacksonフランス日誌

オランダ/フランスに留学。文化/言語/宗教/国際/など表現方法と思想と芸術と社会問題。慶應大/湘南ボーイ

パリの俳優学校にて

政治学院での芸術政策の修士課程に備え、今年の夏は仏の俳優養成校である"cours florent”にて研修を受けてみることにしました(笑)

 

自分自身演技の経験は無に等しく、でも俳優になりたいなという思いは好くならからず昔からあったので笑、インスピレーションを得るために参加してみました。

 

jacksonが参加したのはstage de cinéma と stage de théâtre という映画と演劇の1週間ずつの研修でした。le cours florent は仏でも有名な俳優学校で基本的には高校卒業から入学できますが年齢層は様々。皆さんもご存知の一流演劇学校であるコンサバトワー(conservatoire)の試験に備えて入学する人もいるようです。でもこのstageは誰でも参加できる(但し500ユーロ)ので初心者の方にはおすすめです。

 

日本の演劇教育について知っている訳ではないので比較する事は難しいですが、自分が気付いた仏の俳優教育の特徴としては

 

①improvisation 即興練習が多い

   jackson の所属したクラスでは即興が多く練習に取り入れられていました。例えば、先生が「スピードデーティング」という課題を設定した後、男子が横一列に並んで女子に対応します。その際に、各男子はお題を与えられてその通りに即興で演じないといけません。自分の場合には fou-rire「笑いが止まらない人」で適当にやったら、bravoって感じでした笑。アジア人ってだけで特ですね。笑。

 

②モノローグが多い。

   二週間のスタージュ中自分は2つのモノローグをやりました。1つ目は精神的に参って窓から飛び降りちゃった男の子役。2つ目はロシア革命のときに農民のグループであるアンテリジョンチアの制度に疑義を抱いた青年役でした。フランス語だし最初はものすごく緊張しましたが、どうにかなりました!結局のところアジア人はフランスの俳優学校にほぼ皆無なので何をやってもexotique な演技だ!とだだ褒め(笑)。日本で煮詰まった俳優志望の方には正直良い環境ではと思いました。笑。

 

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1ページ丸々担当しました。

 

③先生、ていうかタイムスケジュールがめちゃくちゃ適当笑。

  jacksonたちの先生は最初の二日はなかなか面白くてよかったのですが、あとの5日かんはごたごたでした(笑)。まずタイムマネジメント、15人のグループなのでそれぞれのscèneをやったらたしかに時間はかかります。だけどその時間配分がめちゃくちゃ、あるグループには2時間も使ったと思ったら自分には10分笑。このあいだずっと待っていなければならず、ある高校生の女の子は " je suis frustrée!!!!!!!!!!!!!!"(もう嫌!!!)と激怒しペットボトルを床にぶち負けました(笑)。フランス人のグループって必ずこういう問題起こりますね。。

 

そんなこんなですが、日本とはひと味違う経験いかがでしょうか?

 

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クラスメートとcaféにて