jacksonフランス日誌

オランダ/フランスに留学。文化/言語/宗教/国際/など表現方法と思想と芸術と社会問題。慶應大/湘南ボーイ

フランス留学まとめ①

 

久々の投稿ですが、2018年9月からエクサンプロバンス政治学院の芸術庇護政策学科の修士課程2年目に進むことになりました。欧州の文化/芸術/哲学/政治についてもう一度自分の中で再考したいと思いブログを再開してみました!

 

もともと学部時代には慶應SFC国際法やらジェンダー学やら色々なことをつまみにつまんでやってきて国際政治の世界に飛び込んだ訳ですが、働いていた1年そしてフランス北部のリールでの1年を通して、自分が今この別に先端でもブームでもない欧州の「フランス」という国で何が学べるか考えました。

 

学部時代オランダに留学して頃にはいかに欧州の北部(スカンジナビアetc)が恵まれている環境か気付きませんでした。ここフランスではクラブやバーはアムステルダムのように特に洗練されていないし、パーティーのやり方はわかってない、ただ騒ぐだけ、マニフェスタションは多く学校はすぐ休講、アドミニストレーションはご存知のとおり世界最悪なご対応ですし(笑)

 

1年住んでみて、確かに「住みにくい」「住み続けたくはない」とは思いました(笑)

 

しかし、別に好きでもないこの国ですが、この国はよいしょよいしょで自らの感性を圧倒してくる事に気付きました。例えば、14 Juillet. フランスの建国記念日であるこの日はフランス全土でお祭り騒ぎ。特にパリのエッフェル塔前では巨大なスクリーンをつかってのスペクタクルが繰り広げられます。エッフェル塔からの花火は圧巻で、国民のナショナリズムに火をつけます。このスペクタクルは小国ではありえないことだと思います。

 

どの国ももちろん色々な人がいるし社会層や人種は様々ですが、特にこのフランスという国は「人による」という度合いが違う気がします。jacksonが最初にホームステイしたニースのレストラン経営のご家庭では "le chinois est parlé au Japon ? "(日本では中国語しゃべってるんでしょ?)といった質問を平気でしてきたかと思えば、政治学院のエリート達は本当に様々な事を知っている。

 

社会の分断が甚だしいこの国は、住みにくいのは確かに当たり前。だけどその分、人を圧倒的に変える独特すぎるフランス文化はあとをひくというか、人々の印象に残るものを創造する度量があるのではと気付き始めました。

 

 

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